空き家

地方の実家どうする? 処分 or 所有のメリット・デメリット

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地方にある実家が空き家になった。もしくは、実家が空き家になりそうだという方は少なくないでしょう。

しかし、実家を売るにしても、所有し続けるにしても、どんなメリットやデメリットがあるのか、わからない人も多いはずです。

この記事では空き家となった地方の実家をどうすればベストなのか、ご自身で決定する材料となる情報を提供します。

地方にある実家が空き家になったら

20代〜40代くらいになると、実家を相続する人が増えてきます。親が亡くなった、入院した、移住したなど、理由はさまざまです。

今回は、空き家を処分する(手放す)、または所有し続けるかで悩んでいる方に、空き家対策としてどの方法がよりベターな選択なのか、考える機会にしていただきたいと思います。

空き家は「放置」しない

地方にある実家の空き家を相続したら、まず、心得てほしいことがあります。

それは、放置しないことです。

なぜなら、空き家は放置すればするほど老朽化するからです。老朽化すれば、大幅な改修なくしては住めなくなってしまいます。住めない家は、もはや価値のない家と言っても過言ではないでしょう。

実家を売るにしても、所有しつづけるにしても、何かしらのアクションを起こす必要があることを理解しておいてください。

実家を処分するとは

売却、譲渡、寄付、相続放棄など、実家を手放す方法はいくつかあります。

売却不動産を売ること
譲渡権利や財産を譲り渡すこと。不動産においては売却と同義。ただし、無償譲渡も含まれる
寄付自治体、個人、法人へ寄付すること
相続放棄不動産を相続しないこと

このほか、住宅を取り壊して更地にし、土地だけを活用するという方法もあります。

実家処分のメリットは「固定資産税」

実家を処分するメリットは、固定資産税から開放されることです。固定資産税は1月1日現在に所有する固定資産に対して課税される税金で、4期に渡って納税します。

実家を売却・譲渡すれば、譲渡所得に対して所得税と住民税が課税されますが、課税されるのは年度において1度だけ。毎年固定資産税を支払うと思えば、ランニングコストとしての負担はありません。

ただし、固定資産税は1月1日現在の財産状況が影響します。売却や譲渡の時期によっては、手放したあとも固定資産税がかかることがありますので注意しましょう。

寄付や相続放棄は個別の注意を

寄付や相続放棄で不動産を手放すことができれば、固定資産税からは逃れられます。

ただし、寄付の場合は、寄付する先によって課税されることがあります。

たとえば、個人や自治体への寄付には課税されませんが、一般企業や公益法人などは「みなし譲渡所得」として課税されることがあるのです。(公益法人等の場合は、申請することで非課税になる場合あり)

相続放棄する場合は、一旦相続してしまうと相続放棄できなくなります。相続放棄は、「相続の開始があったことを知った日の翌日から3ヶ月以内」に手続きする必要があるため、あまり時間がありません。

空き家は高額で売れる?

不動産を売れば、一定の収入が得られると考える人もいるでしょう。しかし、空き家の状態、空き家の所在地によっては、ほとんど収入にならないケースもあります。

購入時は何千万円と高かった不動産でも、売却時には数百万円、数十万円ということも少なくありません。

また、譲渡所得があれば課税対象となり、収支のトータルではマイナスになってしまうことも考えられます。

実家を処分するデメリット

実家を手放すことでのデメリットは、実家をなくすことそのものではないでしょうか。

実家を手放すとは、かつて育った住まいに戻ることができなくなったり、親戚で集まる場所を失ったりすることです。土地への縁がなくなる人もいるでしょう。

他にも、一時的に所得税や住民税が引き上がることもデメリットに数えられます。

地方の実家を所有し続けるとは

所有し続けるには、メンテナンス等しながら管理する、賃貸物件として貸し出すなどの方法があります。

管理する家主として賃貸契約を結ぶ
賃貸物件として貸し出す家主として賃貸契約を結ぶ

管理するとは、家を補修したり清掃しながらきれいな状態に保つことです。清掃業者に依頼することもあれば、自分や親族等で管理することもあります。

賃貸の場合は不動産業者などに仲介してもらいながら、借り主と賃貸契約を結びます。

経済的負担の大きさは最大のデメリット

地方の空き家を所有し続けるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。定期的に窓を開けて換気し、清掃し、害虫や害獣の出入りがないか等をチェックする必要があります。

雨漏りなどがあれば補修し、いつでも住める状態に管理するのがポイントです。

この管理作業は、業者に頼めばコストがかかります。自分で管理するにしても、大変な労力がかかるのも気がかりな点です。もし、自分で管理をするなら、相当な決意が必要でしょう。

賃貸で経済的負担を最小限にする方法も

「将来、実家で暮らしたい」と考えているなら、その日まで賃貸物件として誰かに貸し出す方法を検討してみてください。これがデメリットを最小限にする方法の一つです。

人の出入りがなければ加速する老朽化も、賃貸物件として誰かに貸し出せば、最低限に抑えることができるでしょう。老朽化が抑えられれば、修理・修繕費も抑えられます。

ただし、賃貸の場合は、家賃収入に対して所得税と住民税が課せられ、固定資産税も課せられます。家賃収入がありますが、最終的には収支を計算して選択するようにしてください。

実家を所有し続けるメリット

「1年後にUターン就職を考えている」「数年後に控えた結婚を機に実家に戻りたい」など、割と近い将来に具体的な目標がある方は、実家を所有し続けるのもいいかもしれません。

修理をしたり、定期的に清掃をしたりするなど、手間と経済的負担はあります。しかし、心理的安心は何ものにも代えられないものです。

所有すると言っても、一時的に賃貸にする、業者に依頼して管理してもらうなど選択肢はあります。「実家を所有していたいから」と、有効な情報を遮るのはいい方法ではありません。

あらゆる選択肢を知り、その中からベストな方法を選べると、後悔することなく実家を所有し続けられるでしょう。

まとめ

実家を相続するのか、しないのか。実家を譲渡するのか、所有し続けるのか、はたまた賃貸として貸し出すのか――。

空き家対策にも選択肢がさまざまあります。自分のケースに合わせてもっと具体的に相談したいなら、空き家対策に詳しい不動産屋さんに相談するのがおすすめです。

ご相談はあかり不動産でも承ります。お気軽にご相談ください!

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