田舎にある実家や空き家を売りたいと考えている方に、空き家引き渡しまでの流れをご紹介します。
「空き家を売りたいんだけど……」と、不動産屋さんに相談するところから、売買契約、物件の引き渡しまでの流れを詳しく見ていきましょう。
今回は、不動産買取と不動産売却の2つの手段に触れながらご紹介します。
不動産買取と不動産売却によって違う取引の流れ
不動産買取と不動産売却の取引の流れを見てみましょう。
<不動産買取>
- 査定価格の提示
- 契約条件についての確認
- 不動産売買契約の締結/手付金の受け取り
- 引き渡し/残金の受け取り
<不動産売却>
- 査定価格の提示
- 媒介契約の締結
- 販売活動/広告出稿やポスティング等
- 買受申し込み
- 契約条件のすり合わせ
- 不動産売買契約の締結
- 引き渡し/売却金額の受け取り
不動産売却は買主を探す必要があるため、不動産買取よりも売却までの工程が多いのがわかります。
一般的には、不動産買取は引き渡しまでに1ヶ月程度、不動産売却は3ヶ月から6ヶ月程度かかるのが一般的です。
家を売るなら、まずは相談から
空き家状態の実家や物件を売りたい場合、まずは不動産業者に相談することから始めます。
まずはメールか電話で相談を
不動産売却をする場合も、不動産買取をする場合も、まずはメールや電話等で「空き家を売りたい」と、相談するところから取引が始まります。
不動産業者は顧客の内見に同行したり、物件の査定に現地へ出向くことも多いため、突然店舗へ行っても対応してもらえない可能性があります。時間を無駄にしないためにも、メールや電話等で事前に問い合わせをするとスムーズです。
不動産業者のHPを訪れると、問い合わせ用のメールフォームや電話番号の案内等が設置されています。情報を確認してから問い合わせてみましょう。
物件の確認・調査・査定
不動産を売りたい旨を伝えると、次は物件の確認や調査、査定です。査定では、専用のシミュレーターを使って査定を行う「机上査定(簡易査定)」と、現地で物件を見ながら行う「訪問査定」の2つがあります。
訪問査定のほうが、実際の管理状況、損傷等の状態、段差の有無、騒音、日照、振動、臭気、通風等の細かいポイントを確認できるため、精度の高い査定ができると言われます。
物件を売る際には、机上査定ではなく、訪問査定してくれる業者を選ぶと安心です。
訪問査定を依頼し、どれくらいで販売できそうか、または買取できそうか等、根拠を持って取引額を提示してもらいましょう。
ここまでの流れは不動産買取も不動産売却も同じです。ここからは、不動産買取と不動産売却の引き渡しまでの工程を追っていきます。
不動産買取の流れ
まずは不動産買取の流れから見ていきましょう。
契約条件についての確認
不動産業者に査定価格を提示してもらい、その金額に納得したら、契約条件についての確認を行います。付帯設備の確認や手付金の支払い時期についてなど、詳細の条件を調整します。
不明点やあいまいな点があれば、この段階で明確にしておくと安心です。急いで現金化したいと焦ってしまうと、のちのち後悔することにもなりかねません。契約条件の疑問については、遠慮することなく質問するようにしてください。
不動産売買契約の締結/手付金の受け取り
契約条件を調整した後、不動産売買契約の締結を行います。締結後は手付金が支払われることも多いです。
手付金は、売買代金の一部から支払われます。詳細は個々の契約によって違うため、確認が必要です。
引き渡し/残金の受け取り
契約を締結したら物件の引き渡しです。建物内の荷物はすべて運び出し、契約条件の通りの物件を引き渡しましょう。
無事に引き渡しができたら、契約書に記載のタイミングにて残金が支払われます。
不動産売却の流れ
ここからは不動産売却の流れについて追っていきます。
媒介契約を結ぶ
査定額が出て仲介をお願いする業者が決まったら、媒介契約を結びます。
媒介契約とは、物件をどのような条件で売却するのか、成約した際の報酬はいくらかなど、物件の売却活動に関する規定を取り交わすものです。媒介契約には以下の3つの契約の種類があります。
<一般媒介契約>
売主は複数の会社と同じ契約を結ぶことができる契約方法。契約中に自分で買主を探すことも可能です。
駅チカ、築浅物件など、人気の集まりやすい物件は一般媒介契約がおすすめです。より良い条件の買主に出会える可能性が高くなります。
<専任媒介契約>
1社だけと契約する方法です。不動産売却のプロに販売活動を手伝ってもらいながら、自分でも買主を探すことができます。
<専属専任媒介契約>
契約できるのは1社だけで、かつ、自分で買主を探すこともできない契約方法です。不動産売買のプロがすべての販売活動を行ってくれます。まるっと任せて売却したい場合は、専属専任媒介契約がおすすめです。
以上、3つのなかから、どの媒介契約にするかは売主が選べます。自分にあった契約方法を選んでみてください。
売り出し価格を決定
売り出し価格は業者と相談しながら決めます。必要経費を加味して計算するのはもちろん、早く売りたいか、高く売りたいかといった希望にあわせて価格を設定していきます。
売り出し価格の決定には、査定額を参考にします。査定額は、3ヶ月以内に売れる価格です。そのため、できるだけ早く売りたい場合は安く設定し、売却を急いでいなければ、少し高く設定してみるといいでしょう。
また、後から価格調整がしやすいように、少し高めに設定することも多いです。
販売活動/広告出稿やポスティング等
売り出し価格などを決めたら、広告やポスティングなどを出して買主を募集します。買主を探す手段は不動産業者によって内容が違うケースもあります。
買主との交渉
購入希望者が現れたら、売買価格や引き渡し時期などを交渉します。「もう少し安くなるなら買いたい」等、多少の価格交渉などが発生することは想定しておきましょう。
販売契約/引き渡し
売買価格や売買時期などの調整後、交渉が成立したら売買契約を結びます。売買契約についての契約書等は不動産業者の指示に従いながら取り交わすため、不動産売買が初めての人でも安心です。
契約締結となったら、定めた期日までに物件を引き渡します。引っ越しや修繕、ハウスクリーニング等が必要であれば、契約条件に合わせて準備が必要です。
まとめ
不動産を引き渡すまでの流れが想像できましたか?
専門用語が飛び交う不動産売買ですが、わからないことは不動産のプロである不動産業者に何でも聞いてみてください。信頼できる業者なら、丁寧に説明してくれるはずです。
空き家を売りたい、不動産を売却したいと思ったら、まずはお気軽にご相談を。 あかり不動産でも、あなたの空き家の悩み、不動産買取・売却の依頼をお待ちしております。